2008年、バーゼルワールドの会場でタグ・ホイヤーは時計史に残る革新的なコンセプトを発表した。GTカーからインスピレーションを得た「グランドカレラ キャリバー36 RS キャリパー」の誕生である。この時計は、単なるコンセプトモデルに留まらず、数々の賞を獲得し、2009年にはレッド・ドット・デザイン賞を受賞するなど、その革新性は瞬く間に時計業界に衝撃を与えた。
この時計の第一印象を決定づけるのは、43mmのブラックダイアルに配された独創的な表示システムである。最大の特徴は、10時位置のオーバーサイズクラウンと赤いラインで示される「キャリパー回転式1/10秒表示」にある。これは機械式のノギス(キャリパー)から着想を得た機構で、主尺と副尺の原理を応用し、 ロレックススーパーコピー時計1/10秒という精密な時間を視覚的に捉えることを可能にした。まるでGTカーのダッシュボードを思わせるその表示は、3時位置の分積算計と6時位置の時積算計も円盤回転式を採用し、伝統的な針とは一線を画す未来的な美しさを湛えている。
9時位置のリニア(直線状)スモールセコンドも、このモデルの特徴的なディテールである。一見すると直線的に動くように見えるこの秒表示は、下部で3つの針が回転する巧妙な機構によって実現されている。4時半位置の日付表示窓も、視認性を重視した設計である。
心臓部に搭載されるのは、真力時エル・プリメロをベースにチューニングされた自社製キャリバー36RSである。36,000振動/時というハイビートは、この時計が1/10秒精度を実現するために不可欠な要素であり、COSCクロノメーター認定の高精度と約50時間のパワーリザーブを誇る。コラムホイールを備えたこのムーブメントは、シースルーバックからその精緻な動きを鑑賞することができる。
ケースはステンレススチールまたはブラックPVDコーティングのチタンが用意され、サファイアクリスタルの風防と100mの防水性能を備える。グランドカレラ キャリバー36 RSは、時を計る道具である前に、GTカーの鼓動を腕元で感じるための、未来への挑戦状なのである。 |