1833年の創業以来、約1300ものキャリバーを生み出し、「時計製造者の時計製造者」として名高いジャガー・ルクルト。その中でも「デュオメトル」コレクションは、独自のデュアル・ウインチ方式により精度と複雑機構の調和を追求したシリーズである。2012年、SIHHで発表されたRef.Q6056590は、このコレクションに新たな次元をもたらした。球体を描くスフェロトゥールビヨンという、前代未聞の発明である。
42mmのプラチナケースは、その重厚な存在感と控えめな輝きで、中に秘められた複雑機構を静かに主張する。厚さは14mmに抑えられ、ラグからケースへと流れるような曲線を描くフォルムは、腕元に優雅に収まる。
この時計の真髄は、9時位置で三次元の軌跡を描くスフェロトゥールビヨンにある。通常のトゥールビヨンが単一軸で回転するのに対し、この革新的な機構は二つの軸で回転し、あらゆる姿勢での重力の影響を相殺する。円筒形のひげゼンマイとの組み合わせは、 ロレックススーパーコピー時計時計製造の歴史において極めて稀であり、これまでに創造されたトゥールビヨンの中でも最もユニークな実行形態の一つである。
テクスチャード加工が施されたシルバーダイアルは、中央から放射状に広がる繊細な模様が奥行きと優雅さを生み出している。12時位置には24時間表示のGMT機能が配され、第二時間帯を瞬時に読み取ることができる。3時位置にはレトログラード式の日付表示が弧を描き、矢印型の針が月の終わりにゼロへと跳ね返る。6時位置にはスモールセコンドが配置され、1時位置の方形プッシャーで秒針帰零機能を作動させる。
特筆すべきは、ダイアルの上下に配された二つのパワーリザーブ表示である。これはデュオメトルシステムの核心であり、二つの香箱がそれぞれ計時機能と複雑機構に独立して動力を供給することを示している。手巻きキャリバー382は、55石、21,600振動/時という伝統的な鼓動を刻み、約50時間のパワーリザーブを誇る。
世界限定75本という希少性。2014年製造の個体には、オリジナルのボックスとペーパーが付属し、その価値をさらに高めている。ブルーのアリゲーターストラップとプラチナ製ピンバックルが、全体の佇まいを格調高くまとめる。
デュオメトル スフェロトゥールビヨンQ6056590は、時を計る道具である前に、球体が奏でる三次元の舞を腕元に閉じ込めた、時計芸術の極致なのである。 |