1972年の衝撃的なデビュー以来、高級スポーツウォッチの枠を超え、時計史にその名を刻むオーデマ・ピゲ「ロイヤルオーク」。その象徴的な八角形のデザインを、最も伝統的でありながら最もラグジュアリーな素材で表現したのが「ロイヤルオーク クロノグラフ 26331BA.OO.1220BA.01」である。
このモデルの最大の特徴は、ケースと一体型ブレスレット全体に採用された18Kイエローゴールドにある。41mmのケースは、ロイヤルオークのアイデンティティである八角形のベゼルと、8本の六角穴付きネジをそのままに、黄金の重厚な輝きを纏っている。手に取った時の重量感は、この時計が単なるスポーツウォッチではなく、身に着ける宝飾品であることを雄弁に物語る。
この黄金のキャンバスと鮮やかなコントラストを描くのが、ブルーの文字盤だ。表面には、ロイヤルオークの伝統である「グランド・タプセリー」パターンが施され、光の角度によって複雑な陰影を生み出す。このブルーのグランド・タプセリーの上で、ゴールドのクロノグラフカウンターと、夜光塗料をあしらったゴールドのインデックスが、絶妙なバランスを保っている。
心臓部には、自社製の自動巻きクロノグラフムーブメント「キャリバー2385」を搭載。厚さわずか5.5mmのこのムーブメントは、コラムホイール式のクロノグラフ機構を備え、約40時間のパワーリザーブを誇る。しかし、このモデルで惜しまれるのは、サファイアケースバックが採用されていない点だ。その分、ケースバックの防水性は50mを確保している。
ロイヤルオーク 26331BAは、伝説的なデザインと、黄金が持つ永遠の価値を見事に融合させた一本である。その存在感は、身に着ける人の腕元で、静かに、しかし確かに輝き続けるだろう。 |