そのフォルムは、リシャール・ミルらしい独創的なトノー形状。ケースは「グラデーション・テクニカル・コンポジット」と呼ばれるカーボン複合材と、極めて軽量で丈夫な「5級チタニウム」を組み合わせて形成されています。これはレーシングカーのモノコック構造を彷彿とさせ、驚異的な強度と軽さを両立。文字盤には、ル・マンクラシックの象徴である「フレンチレーシングブルー」と「オレンジ」のアクセントが散りばめられ、レースの興奮を視覚的に表現しています。

この時計の真骨頂は、その超実用的なフライバック・クロノグラフと、パネライコピー完全年次カレンダー機能にあります。走行時間と周回数を計測するクロノグラフは、一度の操作で連続計測が可能。さらに、大きな日付表示と月表示は、日常使いの利便性を高めます。全ての表示は、F1マシンの給油口を思わせる操作感の良いプッシャーで調整可能。それは、レーシングドライバーがコックピット内で直感的に操作することを想定した、機能美の極致です。

その心臓部は、5級チタニウムで作られたリシャール・ミル自制ムーブメント「CRMA6」。サファイアクリスタルバックからは、レースエンジンのような力強い機構の動きを目の当たりにでき、機械式時計の魅力を存分に伝えます。

リシャール・ミル RM11-03 ル・マン クラシックは、所有する者に、自動車レースの熱狂と、機械が放つ最高峰のパフォーマンスを体感させてくれる芸術品。それは、スピードへの飽くなき探求心を、腕元に刻むための勲章なのです。