ロレックスコピー時計 >>紅き翼、王者の鼓動 リシャール・ミル RM35-02 ラファエル・ナダル
紅き翼、王者の鼓動 リシャール・ミル RM35-02 ラファエル・ナダル
テニスコートの王者、ラファエル・ナダル。その名を冠したリシャール・ミルの「RM35-02」は、単なるシグネチャーモデルを超え、極限の環境に耐えうる時計として生まれた。2016年、ナダルシリーズ初の自動巻きキャリバー搭載モデルとして登場したこの一本は、スポーツとオートオルロジュリーの融合を体現している。
レトログラード機構の魅力時計 リシャールミル オートマティック ラファエル ナダル RM35-02 FQ
最大の特徴は、そのケース素材にある。鮮烈な赤色の「Quartz TPT®」は、厚さ45ミクロン以下の石英繊維の層に、リシャール・ミルのために特別に開発された赤い樹脂を含浸させ、各層の繊維方向を45度ずつずらしながら積層したものだ。航空機部品製造に用いられるオートクレーブで120度の熱処理を経て完成するこの素材は、5,000Gの加速度に耐える驚異的な強度と、非アレルギー性、優れた耐紫外線性を併せ持つ。

ケースサイズは49.94×44.50mm、厚さ13.15mm。トノー型の存在感は圧倒的でありながら、ナダル自身が「第二の肌」と称したほどの軽さと装着感を実現している。スケルトン仕様のダイヤルと、両面反射防止処理を施したサファイアクリスタルのケースバックからは、複雑なムーブメントの構造をあらゆる角度から鑑賞できる。

心臓部には、自動巻きキャリバー「RMAL1」を搭載。地板とブリッジはウェットサンドブラスト仕上げのグレード5チタン製で、PVD/Titalyt®処理により最高の剛性と滑らかな表面を確保している。毎時28,800振動の可変慣性テンプは、ツインバレルシステムによって安定したトルクの供給を受ける。特筆すべきは、リシャール・ミルが特許を持つ「可変慣性モーメントローター」だ。着用者の活動量に応じて巻き上げ効率を調整できるこの機構は、まさに「着ける人に寄り添う」時計の理想形と言える。

パワーリザーブは約55時間、防水性は50m。限定生産モデルとして市場に出回る数は限られ、その希少性からコレクターズアイテムとしても高い評価を受けている。RM35-02は、単なる時計ではない。それは、クレーコートの王者が求めた「軽さ・耐衝撃性・信頼性」を、革新的素材と精密設計で具現化した、現代のアスリートウォッチの金字塔なのである。


前ページ: 極薄の美学、ローマの伝説 ブルガリ ブルガリ・ローマ フィニッシモ
次ページ: 静かなる闇、白き黄金の刻印—ロレックス デイトナ 126519LN-0006