2018年、ヴァシュロン・コンスタンタンは「フィフティーシックス」という新たなコレクションを発表した。その名は、ブランド初の自動巻き防水モデルとして知られる伝説のRef.6073が誕生した1956年に由来する。リファレンス4000E/000R-B065は、そのコレクションの中でも、特に複雑な機構と温かみのある美しさを湛えた一本である。
このモデルの最大の特徴は、18K 5Nピンクゴールドのケースに、セピアブラウンのツートーン文字盤を組み合わせた、絶妙なハーモニーにある。直径40mm、厚さ11.6mmというプロポーションは、クラシックなドレスウォッチの理想形を体現している。
しかし、この時計の真髄はその複雑な文字盤にある。まさに「コンプリートカレンダー(完全カレンダー)」の名の通り、曜日と月を窓で表示し、日付は針で指し示す。さらに、6時位置には月の満ち欠けを正確に再現するムーンフェイズ(月相)表示が配置されている。この月相は122年に1度の修正という驚異的な精度を誇る。
心臓部には、自社製の自動巻きムーブメント「キャリバー2460 QCL/1」を搭載。27石、毎時28,800振動(4Hz)の高精度で時を刻み、約40時間のパワーリザーブを提供する。サファイアケースバックからは、マルタ十字を象った22Kゴールドのローターなど、精巧な仕上げを鑑賞することができる。
フィフティーシックス コンプリートカレンダー4000E/000R-B065は、ピンクゴールドの温かみと、伝統的な複雑機構が織りなす、現代の新古典と呼ぶにふさわしい一本である。 |