IWCシャフハウゼンが生み出すパイロットウォッチは、1930年代から続く航空時計の系譜を今に伝えている。その中で、第二次世界大戦で活躍したイギリスの名戦闘機にインスピレーションを得た「スピットファイア」コレクションは、ミリタリーの機能美とエレガンスを併せ持つ。リファレンスIW371705は、このコレクションの特徴を体現するクロノグラフである。
このモデルの最大の特徴は、42mm径の精悍なステンレススチールケースに収められた、シルバー/グレーの文字盤にある。立体感のあるアラビア数字と、リーフ型の針が、視認性とクラシカルな雰囲気を両立させている。12時位置の30分積算計と6時位置の12時間積算計、そしてセンタークロノグラフ秒針が、時間計測の機能を過不足なく提供する。3時位置には、パイロットウォッチに求められる実用的な日付と曜日の表示窓が配置されている。
心臓部には、信頼性の高い自動巻きムーブメント「キャリバー79320」を搭載している。このキャリバーは、高振動(毎時28,800回)と約44時間のパワーリザーブを誇り、IWCの堅牢なパイロットウォッチにふさわしい性能を秘めている。また、この時計の特筆すべき点は、ムーブメントを磁気から保護する軟鉄製のインナーケースだ。これは、計器が飛び交うコックピットの環境を考慮した、プロフェッショナル仕様ならではの配慮である。ケースバックはソリッドで、防水性は60mを確保している。
IW371705は、生産が終了した現在も、その清冽なシルバー文字盤と堅牢な機構で、多くの時計愛好家を魅了し続けている。それは、伝説の戦闘機のように、過酷な環境でも正確に、そして優雅に使命を果たす、永遠のアイコンである。 |