1907年、ヴァシュロン・コンスタンタンは「クロノメーター・ロワイヤル」という名の下に、一つの傑作を発表した。それは単なる時計ではなく、当時の最先端技術を結集した「精密さの証」であった。そして約100年後の2007年、その歴史的なモデルが現代に蘇った。「ヒストリーク・クロノメーター・ロワイヤル 1907 86122/000R-9362」である。
このモデルの最大の特徴は、何と言ってもその白い「グラン・フー(大焼き付け)」エナメル文字盤にある。何層にもわたって焼き上げられたこの純白の磁器のような文字盤は、時を経ても色褪せることのない永遠の美しさを湛えている。そこに描かれたローマ数字と、12時位置に配されたヴァシュロン・コンスタンタンのロゴ、そして特徴的な弧を描く「クロノメーター・ロワイヤル」の文字は、オリジナルのデザインコードを忠実に継承している。
ケースには18K 5Nピンクゴールドが採用され、その温かみのある輝きが、白い文字盤の気品を一層引き立てる。直径39mm、厚さ9.2mmというプロポーションは、現代の感覚に合わせながらも、クラシカルなドレスウォッチの理想形を体現している。ケースバックはサファイアクリスタル製で、内部に搭載された自社製自動巻きムーブメント「キャリバー2460 SCC」の美しい仕上げを鑑賞することができる。
このキャリバーは、スイス公式クロノメーター検定機関(COSC)とジュネーブ・シールという、二つの厳格な認証を同時に取得した、極めて高い精度と仕上げを誇る逸品である。秒針停止機構を備え、約40時間のパワーリザーブを提供する。
ヒストリーク・クロノメーター・ロワイヤル 1907。それは、100年以上の時を超えて受け継がれてきた「精密時計」という理念を、現代の技術で再現した、ヴァシュロン・コンスタンタンの歴史と未来を繋ぐ一本である。 |