その最大の特徴は、ブランドのアイコン「セルペンティ」を思わせる、ダイヤモンドをあしらった特製のクラウン（竜頭）である。蛇の頭を象ったこの芸術的なディテールは、時計の機能的な部分を超え、ジュエリーハウスならではの華やかさと象徴性を感じさせる。それは、ブルガリの豊かな歴史と、女性の神秘的な美しさを呼び起こすのである。

文字盤は、太陽の光線が広がるかのような「サンレイ」模様が施されている。光の角度によって刻一刻と表情を変えるこの模様は、ダイヤモンドインデックスと相まって、息をのむほどの煌めきを生み出す。清楚なシルバートーンは、洗練された大人の女性の魅力を引き立て、あらゆるシーンで違和なく輝く。

ケースとブレスレットは、磨かれたステンレススチールと18ctイエローゴールドの見事な組み合わせ（両色金）である。流れるような曲線を描き、しなやかに手首にフィットするそのデザインは、上品な輝きと確かな存在感を兼ね備える。

ルチェア103366は、特別な夜の装いはもちろん、日常の洗練されたスタイルにも完璧に溶け込む。セルペンティのクラウンがほのかな個性を主張し、サンレイ模様の文字盤が光の戯れを楽しませる。それは、時を刻む以上に、身に着ける女性の輝きを増幅させるアクセサリーなのだ。ブルガリが描く、力強くも優雅な現代女性像が、この一本の腕時計に結晶している。まさに、腕に纏うローマの陽光と言えるだろう。