2001年、バーゼルワールドの喧騒を裂いて現れた RM 001 は、リシャール・ミルというブランドそのものの始まりを告げる記念碑だ。39.7 mm x 47.8 mm のトノー型ケースは、当時としては破格の軽さを約束するチタン製。鏡面とサテンが交差するエッジは、まるで航空機の胴体を思わせる。厚さ 12.5 mm に収められたボディは、腕に沿うカーブドラグを備え、重さはわずか約55 g。まるで羽根のように軽く、まるで戦闘機のように鋭い。
文字盤は完全スケルトン。橋やプレートはチタン削り出しで、サンドブラスト仕上げのマットが工業美を際立たせる。12時にパワーリザーブ表示、6時にトゥールビヨンケージが浮かぶ。1分間に1回転するケージは、 ロレックスコピー時計まるでエンジンの回転計を思わせる。針はシンプルな棒型で、夜光は一切排除。機能美と未来的デザインが共存する。
ムーブメントは手巻き Cal. RM 001。振動数 21,600 vph、約70時間パワーリザーブ。トゥールビヨンは慣性モーメントを抑え、耐衝撃性を向上。裏蓋はサファイアで、ムーブメントの美しい仕上げを堪能できる。
ブラックラバーストラップは、尾錠にチタンピンバックルで、レーシングスーツにも溶け込む。RM 001 は、原点の疾風として、腕に未来を刻む。 |