1962年に登場したオウタヴィアは、タグ・ホイヤーのモータースポーツ遺伝子を色濃く残すクロノグラフとして知られる。今回ご紹介するCBE2110.BA0687は、その伝統を最新の技術で蘇らせたモデルだ。42mmのステンレススチールケースは、厚さ14.5mmにまとめられ、ブラッシュドとポリッシュのコンビ研磨で、軽快さと重厚さを併せ持つ。
文字盤はブラックサンバーストで、外周に白いタキメータースケールを配し、1960年代の逆パンダルックを現代的に解釈。立体的なバトンインデックスは、スーパールミノヴァBGW9で埋め尽くされ、夜間でも鮮明に輝く。3時位置に30分カウンター、9時位置にスモールセコンドを置き、機能美を際立たせる。赤のクロノ針は、モータースポーツのスピード感を演出するアクセントだ。
ムーブメントは自社キャリバーHeuer 02。コラムホイールと縦クラッチを採用し、スタート・ストップの応答は鋭く、80時間パワーリザーブを確保。裏蓋はサファイアクリスタルで、ブラックローターのストライプ模様が見える。
ステンレススチール製のブレスレットは、5列リンク構造で、磨きとサテンのリタッチが、スポーティーでありながらエレガントな印象を与える。尾錠はデプロイメントタイプで、着脱が容易だ。CBE2110.BA0687は、タグ・ホイヤーのモータースポーツDNAを受け継ぐ、現代のレーシングクロノグラフとして、ビジネスからカジュアルまで幅広く活躍する。 |