IWCパイロット・ウォッチ・マークXVIIIヘリテージIW327006は、1936年の初代マークIXから受け継がれた空のDNAを、現代に蘇らせた一本です。40mmのステンレススチールケースは、当時の軍用時計を思わせるシンプルな円形で、厚さ11mmに抑えられた薄型設計により、ジャケットの袖にもすっきり収まります。ケース全体をブラッシュ仕上げにし、戦闘機の金属板のような無骨さを表現。裏蓋には、旧式プロペラ機のエンブレムが刻まれ、歴史へのオマージュが込められています。
文字盤はアンティークブラックで、細かいつや消し加工により、光を受けるたびに深みのある陰影が生まれます。インデックスは大きなアラビア数字を採用し、12時位置の「三角と2点」は、暗視環境での瞬時視認を可能にする軍規格を踏襲。針は剣型で、スーパールミノヴァが塗布されており、夜間でも鮮明に輝きます。3時位置には日付窓が控えめに配置され、日常使いでの利便性を確保しながら、ミリタリーデザインの純度を損なっていません。
内部にはIWC自社キャリバー35111を搭載し、28,800振動で42時間のパワーリザーブを確保。ソフトアイアンインナーケースにより、磁界からムーブメントを守り、 パネライコピー飛行機のコックピットに置かれても高精度を維持します。ブラウンカーフストラップは、戦時中の飛行服を連想させる色合いで、バックルはピンバックルに留め、ミニマルな印象を強調しています。
IWCマークXVIIIヘリテージは、機能美と歴史的価値を高次元で融合させた、まさに「天空の遺伝子」を継ぐ一本です。 |